エアー情報
飛行機による移動
現時点では日本からヴェネツィアへの直行便はありません。飛行機でのヴェネツィアへのアクセスは欧州の各主要都市で経由になります。
乗り継ぎが比較的スムーズなのはフランクフルト経由のルフトハンザ航空、パリ経由のエール・フランス国営航空、スイスエアーなどです。それぞれの航空会社とも乗り換え時間が約2時間ぐらいになっています。現地時間で18:00から21:00の間にヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港に到着することができます。
もちろん、日本の航空会社は上記の航空会社との共同運行便を出していますので、日本航空、全日空を利用しても乗り継ぎは同様にスムーズです。
なお、各航空会社のフライトスケジュールや所要時間などは刻々と変更されますので、実際にフライトを予約する前には、各航空会社に問い合わせるか、各社のWEBサイト(下記参照)で最新のスケジュールを確認することが重要です。
水上バス
切符
チケットはそれぞれの乗り場で買うことができます。自動販売機もあります。最近は買い忘れた場合などには、船内でも同じ値段で買うことができますが、1日チケットなどは乗り場で購入します。電子システムになっていて、乗り場のところにある白っぽい電話のような機械にチケットを近づけるだけで(黄色いのは古い機械)、改札ができるようになっています。プッと電子音が聞こえます。これがokのサインです。この改札を忘れると、コントロールが来たときに
高い罰金を取られますから、要注意。
水上バスの値段
75分チケットは7.5ユーロ、三回以上乗る場合は次のような時間チケットを、買った方が有利です。
• 20,00 € – 24 時間
• 30,00 € – 48 時間
• 40,00 € – 72 時間
• 60,00 € – 7 日間
空港からの行き方
水上バス
ヴェニスに着いたら、水路で移動するのが一番早い方法です。
空港を背にして、左にアーケードを約7分ぐらい行くと海側にでることができます。
そこからは、水上タクシーと水上ボートがヴェネツィアに向かって運行されていますが、水上ボートを利用したい方は、向かって右に乗り場があります。
Alilaguna社が運行しているこの水上ボートは、ヴェネ ツィアのラグーナ内のいくつかの島を停まって行きS.Marcoまで着きます。
所要時間はS.Marcoまでは約75分で料金は片道15ユーロ。
主な停船場所は、空港 – Murano Colonna – Fondamente Nuove – Lido – San Zaccaria – San Marcoなど。
詳しい運行情報はAlilaguna社のホームページを参照してください。
水上タクシー
ヴェネツィアに着いたんだから早速水路で、一直線に中心地につきたいという方は、水上タクシーが一番早く簡単な方法です。到着施設から空港敷地内にあるアーケード内を7分ほど歩くと、DARSENA (MotoscafiTraghetto)と書かれた所であります。
そこからは、水上タクシーと水上ボートがヴェネツィアに向かって運行されていますので、水上タクシーを利用したい方は、向かって左に乗り場があります。
この水上タクシーは、乗り換えなしでヴェネツィア内の目的まで行ってくれますから、荷物の移動、乗り換え等を考えたくない人には最適。(特にヴェニスは橋が多いので、重いラゲージを持っての移動は想像以上に大変です)
料金は、目的地によっても違いますが、だいたい110ユーロぐらいです。ガソリンを多く必要とする水上タクシーは陸のタクシーより高くなっています。
乗る際には、目的地(Hotelなら名前と住所)を運転手に伝るだけです。乗る前に料金を聞いたほうがいいでしょう。
バス
空港からヴェネツィアまでは、2種類のバスが運行されています。
ひとつは、ATVO社が運行するシャトルバス。車体の色がブルーでP.le Roma行きと書かれたバスに乗ると所要時間20分でヴェネツィアの陸の玄関のP.le Roma(ローマ広場)に到着する。
荷物はバスの下に入れられるので、荷物の多い人には便利です。
チケットは到着施設内にATVO社のチケットカウンターがあるので、そこで購入。
料金は、片道8ユーロ。
もうひとつは、ACTV社が運行する普通のバス。車体の色はオレンジで5番aerobusと書かれたバスに乗ると所要時間25分でヴェネツィアの陸の玄関、P.le Roma(ローマ広場)に到着します。
チケットはチケットは到着施設内にACTV社のチケットカウンターがあるので、そこで購入できます。
料金は片道8ユーロ。往復15ユーロ。 5番に乗る場合は水上バスと共通券が14ユーロで買えます。(90分有効)
陸のタクシー
空港施設を出ると左手にTAXIと書いたタクシー乗り場があります。Piazzale Romaまでと運転手に伝えれば、簡単にロー間広場まで行くことができます。所要時間15分から20分でヴェネツィアの陸の玄関のP.le Roma(ローマ広場)に到着します。交通渋滞によって料金は変割ることもありますが、おおよその目安は40ユーロ。
ここからは、ヴェネツィアの水上バス、ヴェポレットに乗って街の中に入って行くことができます。あるいはここで水上タクシーに乗り、ホテルまで行ってもらうこともできます(大体60ユーロ)。
空港
ヴェネツィアの空港はマルコ・ポーロ空港。ヴェネツィアの北東に位置しますが、他の 国際空港と違って、短時間でアクセスできるのが特徴です。
空港からヴェネツィアまでの行き方は、陸路と水路の2つ。陸路はバスとタクシーの2種類で、水路も水上タクシーと水上バスの2種類があります。それぞれ所要時 間、料金にかなり差があります。
インフォーメーション
ホテル
最近はたくさんホテルを紹介しているサイトがありますので、ここでは一つ一つではなく一般的なコメントにします。
ヴェニスでホテルに泊まる場合、やはり高級ホテルはサンマルコ周辺に集中しています。この辺りが夜などもちょっと外に出るのに楽しい場所です。ただ、サンマルコ周辺は高くなります。小さなホテルなどもたくさんありますが、もう4つ星ぐらいから(3つ星の場合にはなおさら)、サービスや環境はちょっとと覚悟が必要です。冬場になるとネットなどで、高級ホテルでも割とリーゾナブルな値段で泊まる事もできたりしますが、ホテルの宿泊費はイベントなどによって刻々変化しますので、日によって随分違います。
全く無難なのは5つ星以上、7つ星のホテルもあります(アマンホテル)。島のほうにも高級ホテルがありますが、そんなにシャトルの数もなく、不便は、不便です。時間がある人は静かで、高級な島のホテルでゆったり過ごすのもいいでしょう。
サービスも部屋の感じも気にしない、泊まるだけでいいという人は、探せば、幾つか掘り出し物のホテルがサンマルコ周辺にあります。それでもメストレなんかに泊まるよりはずっといいと思います。メストレなどのホテルは安くても、交通が不便で、特にベニスに来たという感じがしません。サンマルコ周辺でなくても、やはりヴェニス内に宿泊をお勧めします。
朝、電車に乗るのが便利と駅のそばにホテルを取る方も多いのですが、駅のすぐそばよりはもう少し奥まった場所のほうが、環境的にもヴェネチア的です。
アクアアルタ
9月ごろから5月ぐらいまで、ヴェネチアはアクアアルタといわれる現象によく襲われます。海の水が排水口から逆流して、町の低いところは水に浸かる時間もあります。毎日の現象ではなく、海水の満ち引き、気圧、アフリカからの風などが影響します。大抵3時間ぐらいで水は引いていきます。日本のメディアがよく大げさに伝えるような大変なことではありません。ヴェネチア人たちは慣れていて、ほとんど気にしません。誰も長靴だけは持っています。水の出る日は長靴を履いて出かけるか、持って出かけます。町の低いところだけが水に浸かります。今は観光スポットは、橋桁があって100cmぐらいのアクアアルタは気にもならないくらいです。それ以上になると少し困難な状況も出てきます。10年に一回ぐらい130,150cmのアクアアルタがあります。こんな日はなかなか水が引かなくて大変なこともあります。滅多にないことですので、そんなに心配する必要のないことです。
長靴を持っていくべきかどうかは、サンマルコあたりにつく時間に90cm以上のアクアアルタがあるかどうかによって判断します。
このリンクで水の高さの予想を見ることができます。
安全さ
ヴェネツィアは治安のいい街です。夜中12時をすぎて街を歩いていても危険を感じたりすることはありません。
だからといって、油断しきって街を歩いても大丈夫ということではありませんので、最低限の注意を払って行動することは大切です。
観光スポットだけではなく街なか、スリはいっぱいです。これはヨーロッパではどこでも同じです。人ごみの中だけでなく、人の少ないところでも常に注意は必要ですが、とても凄い技ですので、一度狙われたら、全く知らない間に取られます。これは普通と考えて、現金は幾つかに分ける、お腹の中にしまう、重要なものと現金を一緒にしないなどの注意は必要不可欠です。置き引きにもご注意。ホテルの中でも置き引きも多いようです。
レストラン等での会計もご注意ください。オーダーする際は、自分の注文する物の値段をだいたい把握しておくことが大事です。
世界が憧れるこのヴェネツィアは、全体的にレストランなどの値段は高いということも、前もって認識しておいたほうがいいです。
電話
今は誰もが携帯を持っていますので、公衆電話の数は少なくなりましたし、壊れていたりする事もあります。今でも公衆電話を使うには、たばこ屋さんで、テレフォンカードを買って、これを電話に挿入して使いますが、携帯を日本からお持ちになるのが一番です。今ではイタリアに入ればすぐ自動的に自分の携帯から電話ができるようになっています。
ホテル内の電話は高額になりますので、持参の携帯を使ったほうが得です。
国際テレホンカードを使うと携帯でもとても安くインターナショナルコールができます。国際テレホンカードはやはりたばこ屋さんで買います。TIMなどのカードがしっかりしています。安くても小さな電話局のものなどは、なかなか繋がらなかったり、繋がってもすぐ切れたりします。
警察
緊急で警察に電話をするのは113番です。
サンマルコからあまり遠くないサンロレンツォ広場の近くにイタリア警察、クエストゥーラがあります。
Commissariato di Polizia di Stato San Marco (イタリア警察)
住所/Fondamenta San Lorenzo, 5053 · 電話/041 270 5511
サンマルコのそばにシティーポリスがあります。
Vigili Urbani (シティーポリス)
住所/Sestiere S. Marco, 52/E · 電話/041 274 7310
救急と病院
救急の電話番号は118です。携帯から直接できます。英語でも大丈夫です。本当に緊急の場合だけ、電話してください。10分ほどで救急船が着きます。
ヴェニスの救急病院はSan Giovanni Paolo 広場にあるOspedale San Giovanni Paolo です。
(tel/041 529 4111)
救急船を呼ぶほどではないけれど、緊急の場合は、歩いて、あるいは、水上バス、水上タクシーなどで、病院の救急レパートリーに行く事ができますが、救急が優先されますから、本当に危うい病状でない場合などは、一日中そのレパートリーで待つ事になったりもします。
また、病院側が本当に救急と判断しない場合には、全額支払いになる事にもなります。
出発前、保険をかけた人は、重病で入院したりした場合、すぐ保険会社と連絡を取る事をお勧めします。
時差
イタリアには夏時間と冬時間があります。日本とイタリアの時差は、夏時間期間中は7時間、冬時間の期間中は8時間になります。
夏時間から冬時間、または冬時間から夏時間に変わる時には注意が必要です。これを考えに入れないと、飛行機の時間を間違えてしまったりします。
夏時間から冬時間に変わるのは10月最終日曜日。
冬時間から夏時間に変わるのは3月最終日曜日。
また、イタリアの冬は日暮れが早く、朝、陽の昇るのも、日本に比べるとずっと遅いです。冬は4時ぐらいから暗くなり始めます。
両替
街中にいくつも両替所がありますが、率はあまり良くありませんが、これはどこに行っても仕方のない事です。ATMなどを利用したほうがいい場合もあります。
最近は街中の両替所は少なくなりました。
少額の場合は、クレジットカードなどは、嫌われますので、現金を持っているのは必要な事です。
気候
イタリアの気候は基本的に日本と似ています。ただ、ヴェネツィアは海の上にあるまちですから、冬の寒さ、夏の暑さは他の都市よりも厳しくなっています。
冬期の1月あたりは氷点下を切る日もありますので、そうとう厚手の衣服を持参することは必須となります。気温はそんなに低くなくても、湿度が体感温度を下げます。冬のベニスはとてもとても寒い所です。
4月5月になると気温も安定し、過ごしやすい時期になりますが、冬のように寒い日あるいは特別暑い日などがよくあって、ここ数年予想が難しくなっています。また夏の暑さは厳しいです。湿度がとても高いこの街に夏に訪れる方は、必ず冷房付きの部屋を確認して予約なさることをお勧めします。ペンションなどには冷房がついていない所もあるようですのでご注意ください。
美術館

アカデミア美術館
レッツォニコ邸、1700年代博物館


更新中
ヴェネチアの味

オステリア(バカロ)でちょっと一杯
Pasta


更新中
ヴェネチアのお祭りやイベント
- Festa della Sensa (海との婚礼の祭典)
5月23日
ヴェネツィアと海との深い関係が今も伝わる、海との婚礼。共和国の時代にはサンマルコの岸辺からお召し船(ブチントーロ)に乗ったドージェがリドの海まで行き、金の指輪を海になげ「海よ。ヴェネツィアは汝と結婚せり」と唱えた祭り。今ではドージェに代わってヴェネツィア市長(最近は代役)が指輪を投げる。 - Vogalonga (ヴォガロンガ)
5月30日
1970年ぐらいから始まったこの舟競争、今ではヴェネツィア人以上に外国人の参加ふえた。かつてのヴェネツィア人が知り尽くしていたラグーナを見直そうという意味もある。数千艘の小舟と5.000人以上の漕ぎ手が参加するが、この数は年々増えている。サンマルコの岸辺から大砲の合図で始まる。サン・エラズモ、ブラーノ、マッツェルボなどの島々、ラグーナの北部全域、約32キロを漕いで回る。 - Redentore (レデントーレ)
7月15日
レデントーレはキリストという意味。1575年ペストがヴェネツィアを襲い5万人以上の死者を出した時、病の終わりをキリストに祈願して建てられた教会。共和国の時代を通じてこの日ヴェニスのドージェはお連れを連れて教会にお参りに行った。共和国の時代からこの日だけジュデッカ島とザッテレの岸の間に浮き橋が渡され、人々は歩いて島へ渡り、レデントーレ教会を訪れることができる。 今でもヴェネツィア人たちが一番大切にしているお祭りでもある。前日土曜日には前夜祭が行われ、小舟で運河に出る人々は、船の上で伝統的な料理(サルデインサオール、魚をフライにして玉ねぎで酢ずけにしたもの、ビゴリインサルサというアンチョビソースであえたパスタ、ワインなど)を食べながら花火を待つ。夜の11時になると一斉に花火が打ち上げられ前夜祭はピークに達する。 - Regata Storica (歴史的レガータ)
9月5日
このレガータはオーストリア支配下の1800年代に始まった。昔風の衣装を着た人々が乗り込んで、華麗に塗り分けられ、金色の飾りを付けた舟が群をなして、午後3時ぐらいから、サンマルコの入り江からパレードが開始される。ゴンドラレースの方はサンタエレナを出発し大運河を抜けてサンタルチア駅まで行きカ・フォスカリの前まで競漕する。参加する舟にはいろいろな種類があり、6本の櫂をもつカオルリーナ、漕ぎ手が女性のドンネ、ゴンドラより小さくて軽いゴンドリーニ、それらが色分けされて漕ぎ競う。早めに大運河の見えるところを確保するため、ヴェネチア人たちは早い時間から、舟の中で飲んだり食べたりしながら、歴史パレードと競争を待つ。 - Festa della Salute (聖母マリア奉献祭)
11月21日
サンタ・マリア・デラ・サルーテ教会に渡るため、この日だけ大運河に浮き橋が渡される。この教会は1630年にペストの終焉を聖母に祈願して建てられた。共和国の時代からこの日サルーテをお参りすると1年間健康が保たれると言われていて、今では世界的な祭りでこの日サルーテのあたりはお参りの人々で一杯になる。